HOMEPick UpCAD/CAMオペレーターとは?年収や仕事内容についてわかりやすく解説

CAD/CAMオペレーターとは?年収や仕事内容についてわかりやすく解説

「CAD/CAMオペレーターの仕事内容は?」

「CAD/CAMオペレーターには専門性が必要?」

CAD/CAMオペレーターと聞いて、専門的な知識やスキルが必要だとイメージする方も多いのではないでしょうか。

CAD/CAMの仕事はものづくりに欠かせない工程のひとつで、未経験でも始められる汎用性の高い仕事です。

日常で使われている製品の多くが、製造過程で図面を必要とします。

CAD/CAMオペレーターは、機械加工や自動車・航空といった製造業をはじめ、設計やデザインに関連するあらゆる業界で活躍しています。

この記事では、CAD/CAMオペレーターの仕事内容から年収、必要なスキルまでを詳しく解説します。

▼弊社の会社概要はコチラからご覧いただけます。

 

CAD/CAMオペレーターとは

「CAD」とはコンピューターを用いた製図方法で、「CAM」はCADデータを基にNCデータを作成する方法です。

NCデータとは工作機械を制御するための加工用データのこと。

CAD/CAMとは 分野 意味
CAD(​​Computer Aided Design 設計 コンピューターを用いた製図
CAM(Computer Aided Manufacturing 製造 コンピューターを用いたNCデータ作成

CADの種類は平面図を作成する2次元CADと、立体モデルを表現する3次元CADの2種類です。

日本では以前より2次元の製図が主流でしたが、最近では3次元化が進んでいます。

3次元CADデータを基にNCデータを作成するのがCAMの役割です。

CAD/CAMオペレーターと呼ばれる理由のひとつに、こうした3次元CADとCAMの密接な関係性が挙げられます。

現在では、2つの工程をまとめた「CAD/CAM」という設計から加工までの一貫したデータシステムも広く普及しています。

 

CAD/CAMオペレーターの仕事内容

CAD/CAMオペレーターの仕事内容は以下の3つです。

  1. 設計図の作成
  2. 製図データの修正
  3. 製図データの管理

CAD/CAMオペレーターの主な仕事は図面の作成ですが、製図データの修正や各種データの管理も担います。

 

仕事内容①:設計図の作成

1つ目は、CADを使って設計イメージを正確に製図することです。

そして図面の完成後には、CAMを使って工作機械を動かすためのNCデータを作成します。

図面には、後工程で必要な情報がすべて盛り込まれていることが必須です。

CAD/CAMオペレーターの技術は、加工精度や加工効率にも影響を与えます。

図面やNCデータの作成時には、最適な加工方法を検討することが求められます。

 

仕事内容②:製図データの修正

2つ目は、製図データの修正作業です。製図データは1度作成して終わりではなく、必要に応じて修正作業が発生します。

たとえば製造過程で起こる不具合を改修したり、必要な仕様変更を織り込んだりして、図面の精度を上げていく必要があります。

製図データと現物に不一致があると、問題が起きたときに再現性が確保できません。

製図データや関連データはすべて最新の状態に修正しておくことが大切です。

 

仕事内容③:製図データの管理

3つ目は、製図データの管理です。

CAD/CAMオペレーターは、元データの複製や変更履歴を記録するなどして、製図データを管理する必要があります。

破損や紛失のリスクの回避はもちろん、修正を繰り返しているうちにどれが最新のデータかわからなくなってしまう可能性があるからです。

また、メンテナンスを目的に関連データを顧客へ渡す必要があるなど、製図データはいつ必要になるかわかりません

CAD/CAMオペレーターは製図データを管理するほかに、仕様書や関連文書を作成する場合もあります。

 

CAD/CAMオペレーターの年収

CAD/CAMオペレーターの平均年収は400〜500万円といわれており、年収の幅に差があります。

CAD/CAMオペレーターの仕事は未経験から始められる一方で、専門性が高く、個人の能力が年収に反映されやすいのが特徴です。

実際にCAD/CAMについて学校で専門的に学んでいる人は少なく、多くのCAD/CAMオペレーターは働きながら基礎を学んで経験を積みます。

まずは確実な仕事をして、業界や製造工程の知識を深めていくことが大切です。

加工に関する知識を身につけて、加工の精度や効率を高める提案までできるようになると実力が認められ仕事の幅も広がるでしょう。

引用:求人ボックス給与ナビ

 

CAD/CAMオペレーターに必要なスキル・資格

CAD/CAMオペレーターとして働くために必要な資格はありません。

パソコンの操作やソフトの取り扱いに関する基本スキルがあれば、未経験から始められます。

CAD/CAMソフトや業界に関する専門的な知識は、働きながらでも身につけられるため心配はいりません。

ただ、CAD関連の資格所有者に資格手当を支給する企業があるため、資格を取得しておくメリットもあります。

以下で紹介するのは主な資格です。

  • CAD利用技術者試験(一般社団法人のコンピューター振興教育協会)
  • CADトレース技能審査(中央職業能力開発協会)
  • CADデザインマスター認定試験(日本デザインプランナー協会)

機械、建築、土木といった分野の違いなど各試験に特徴があります。

スキルアップや転職を見据えて、必要なタイミングで関連分野の資格取得を目指してはいかがでしょうか。

 

CAD/CAMオペレーターが活躍する業界

CAD/CAMソフトは種類が多く、それぞれ操作方法は異なるものの基本的なスキルがあれば応用できます。

CAD/CAMオペレーターの仕事は、機械加工、自動車・航空、土木、建築、福祉など、ものづくりの現場で必要です。

 

業界①:機械加工業界

機械加工の分野は、CAD/CAMオペレーターが最も活躍できる業界のひとつといえます。

工作機械を使って金属やプラスチックを削るためには、図面とNCデータが必須です

また工具の回転数や送り速度を設定して加工シミュレーションを実施するなど、CAD/CAMオペレーターは機械加工に密接な役割を担います。

金属加工のプロフェッショナル「南条製作所」では、多くのCAD/CAMオペレーターが活躍中です。

 

業界②:自動車・航空業界

自動車・航空業界のあらゆる製造工程において、CAD/CAMオペレーターの存在は欠かせません。

自動車や飛行機の設計だけではなく、構成する数多くの部品、その部品を生産するための金型の設計にいたるまで、高機能のCAD/CAMが使われています。

 

業界③:土木業界

土木業界でも、住宅の基礎といった小規模工事から橋や道路のインフラ整備といった大規模工事まで、着手にあたって必ず図面が必要です。

CADオペレーターは、構造物をはじめ配線や配管図まで作成します。

 

業界④:建築業界

CADオペレーターは建築業界やインテリア業界でも活躍しています。

2次元CADと3次元CADの他に、建築業界で普及しているのがBIM(=Building Information Modeling)と呼ばれるソフトです。

CADオペレーターは建築士や設計士のデザインを具体化し、図面を作成する役割を担います。

 

業界⑤:福祉業界

介護や福祉の専門知識を活かして、福祉関係専門のCADオペレーターとして活躍することも可能です。

建築業界の中でも、バリアフリー対応の住宅や福祉施設に特化して図面を作成します。

 

南条製作所ではCAD/CAMオペレーターを募集しています

国内トップクラスの大型機械を保有する南條製作所では、事業の拡大に伴いCAD/CAMオペレーターを募集しています。

手掛けるのは、新幹線の橋脚、航空機、トンネル、鉄道のレール、下水道の推進管、都心高層ビルの階段、貯水タンクなど。最先端の大型機械を動かして社会に貢献できるのが魅力です。

CAD/CAMオペレーターの仕事に興味のある方は下記のページからお問い合わせください。

南条製作所のCAD/CAMオペレーターの採用案内はこちら

 

まとめ

CAD/CAMオペレーターの仕事は、設計から加工まで、ものづくりに深く関われるのが魅力です。

自らが設計して作成した加工データによって、形のないところからだんだんと製品になっていく過程に、達成感や喜びを感じられるでしょう。

CAD/CAMオペレーターが活躍できる業界は幅広く、未経験から挑戦できることもあれば、専門的な知識を求められることもあります。

CAD/CAMオペレーターの仕事に興味がある方は、自分に見合った業界や企業を探してみてはいかがでしょうか。

南条製作所のCAD/CAMオペレーターの採用案内はこちら

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