HOMEPick Up工場経理はつらい?やりがいや仕事内容、役割などをわかりやすく解説

工場経理はつらい?やりがいや仕事内容、役割などをわかりやすく解説

工場経理は工場全体の経費計算だけでなく、商品の製造に必要な原価計算をする点が特徴です。

工場の経理作業を一括で請け負うため、様々な作業をこなす力量が求められます。

製造で発生する無駄なコストを洗い出し、資金繰りの観点からモノ作りに貢献できるポジションといえるでしょう。

この記事では、工場経理の仕事内容を解説しつつ、工場にとってどのような役割を持っているのか解説します。

▼弊社の会社概要はコチラからご覧いただけます。

 

工場経理とは

工場経理とは、製造の過程で発生するコストを管理する部署です。

工場全体の経費計算だけでなく、原材料や加工費を考慮した「原価計算」も同時におこないます。

工場経理が計算する費用は大きく2種類です。

  1. 金額が変動しない「固定費」→人件費、設備費など
  2. 金額が常に変動する「変動費」→原材料費、加工費など

製造コスト削減や資金繰り安定化に繋がるため、製造部隊の基盤を支えているポジションといえるでしょう。

 

本社経理との違い

本社経理は複数の工場を管理する部門であり、経営に近い場所で経理を担当します。

工場経理よりも経理知識の専門性が高く、より専門的なスキルが求められる点が大きな違いです。

  • 工場経理→複合的な経理知識
  • 本社経理→狭く深い専門的な知識

会社の財務管理や予算案の作成など、工場を総括した経営管理が求められます。

工場経理では学べないスキルが身につくため、キャリアアップとして異動するケースも。

また、製造現場から遠い視点で経理作業をおこなうため、原価計算のスキルは必要とされません。

あくまで会社全体の利益を重要視し、経営者視点で経理作業に携わることになります。

 

工場経理はつらい?

工場経理は製造納期と密接に関係しているため、期日厳守が絶対とされます。

経理作業が遅れてしまうと製造原価に誤差が生じ、計算が合わなくなる可能性も。

工場は決められた作業をひたすら繰り返すため、単純作業に嫌気がさす人も珍しくありません。

また、管理システムが自動化に対応していないことも多く、手書き管理している場所も散見されます。

しかし製造部門を補佐する形で製造に貢献できるため、後方支援としてモノ作りに貢献したい人にはうってつけです。

スケジュールを管理しながら、コツコツと仕事をしたい人にも向いている仕事といえます。

 

工場経理の仕事内容・役割

工場経理の仕事は大きく2つです。

  1. 今後使うお金を管理する「財務作業」→在庫管理、税務処理など
  2. 使ったお金を記録する「経理作業」→原価計算、予算立案、設備費など

納入される原材料を納期ごとに管理し、お金の流れを可視化することで安定した資金繰りが可能となります。

また原価計算によって製品1つに必要な費用を割り出し、製造コストを正確に把握することも工場経理の役目です。

営業部門がどれだけ売上を伸ばしても、工場で発生するコストが分からなければ利益が出ているかも分かりません。

工場経理がいるからこそ支出と収入が明確になり、経営状況が判断できます。

情報を数値に置き換え、全体を把握することが工場経理の醍醐味といえるでしょう。

 

工場経理に必要なスキル・資格

工場経理に必要なスキルや知識は3つです。

  1. 簿記や原価計算の知識
  2. 製造業への理解
  3. コミュニケーション能力

経理作業で避けては通れない簿記や、工場経理の特徴といえる原価計算スキルが求められます。

とくに原価計算は製造過程を知ることが重要となるため、現場の知識を吸収することが大切です。

工場経理は製造部門と近い関係性を持っており、パソコンから離れて作業する必要も出てきます。

それぞれの項目について深掘りしながら解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

スキル①:簿記、原価計算の知識

簿記は、会社で動いたお金の記録行為です。

工場で発生する支出と収入をまとめ、特定のフォーマットに整理する作業を「経理」と呼びます。

  1. 財政状態
  2. 経営状況
  3. キャッシュフロー(現金の流れ)

簿記は工場の経営状態を誰でも把握できる形にするスキルであり、経理作業で必ず必要となります。

工場のみならず、どこの会社でも使える汎用性の高さも特徴です。

また工場経理では、原価計算を覚える必要があります。

  • 仕入れ時の「原材料」
  • 作業者の工数に応じた「組立加工費」
  • 製造に必要となる「設備費」

工場経理は決められたフォーマットに則り、生産に必要なコストを割り出す役割を担っています。

それぞれの費用は常に変動するため、慌てずに正確な計算をすることが重要です。

 

スキル②:製造業への理解

工場経理は他の経理部署と異なり、製造工程について詳しく知る必要があります。

生産に必要な部品を知っていても、工程を知らなければ加工費の計算を正しく行えません。

現場作業と事務作業のギャップを理解し、製造に寄り添った姿勢を持つことが重要です。

経理作業はもちろんのこと、製品自体の知識を持つことがスキルアップに繋がります。

本社経理よりも現場との距離が近いため、現場から学ぶフットワークの軽さも必要です。

チームで製造をしている自覚を持ち、経理の立場からモノ作りに貢献する姿勢が求められます。

 

スキル③:コミュニケーション能力

現場育ちの人たちと仕事する場合、体育会のコミュニケーションが求められる場合も散見されます。

工場の設備音が大きく鳴り響く中で作業することも多く、声が大きくなることも珍しくありません。

現場系とオフィス系では、仕事の向き合い方や考え方が異なることを念頭に置きましょう。

積極的に話しかけることも重要ですが、難しい場合は製品を通じて徐々に親睦を深める方法がおすすめです。

経理部門よりも製造部門の方が製品に詳しいことも多いため、教わる姿勢を持っていれば嫌がられることもありません。

工場のモノ作りに携わっている自覚を持ち、堂々とコミュニケーションを重ねましょう。

 

工場経理のキャリアアップ

工場経理は経理作業を体系的に学べるため、そのまま本社経理にキャリアを伸ばすケースも多く見受けられます。

海外拠点を持つ工場の場合、転勤して年収を上げることも可能です。

工場で経理の知識を学び、より専門的なスキルを身に着けるキャリアルートが一般的といえるでしょう。

簿記やファイナンシャルプランナーの資格を獲得し、会社経営の管理会社に転職すると大幅な年収アップが期待できます。

 

南条製作所では工場経理を募集しています

南条製作所は70年の歴史を持った、国内トップクラスの金属加工会社です。

  1. 全国4拠点で幅広いニーズに対応(三重、茨城、青森)
  2. 豊富な実績と老舗の経験を活かした圧倒的な信頼性
  3. 機械加工だけでなく様々な事業に挑戦

大型加工技術を活かした公共事業や風力発電を用いたエネルギー事業、最先端のテクノロジーに必須の半導体事業まで幅広く挑戦しています。

現在、南条製作所では工場経理に興味を持つ方を募集中。

事務系のキャリア形成はもちろんのこと、工場でモノ作りに関わってみたい人は是非ご連絡をください。

南条製作所の経理事務の採用案内はこちら

 

まとめ

工場経理は経理作業の基本を体系的に学べるため、将来的なキャリア形成に貢献します。

  • 財務や経理の基礎的な知識を学べる
  • 工場特有の原価計算スキルを獲得できる
  • 後方支援としてモノ作りに貢献できる

工場経理は財務作業や管理業務だけでなく、現場に足を運んで製造部門と協力できる点が魅力です。

製造業に興味があり、作業者と積極的にコミュニケーションを取りたい人にピッタリの仕事といえます。

また経理スキルは専門性が高く、突き詰めることで上級職にキャリアアップも可能です。

少しでも工場経理に興味を持った方は、一緒に仕事出来る機会をお待ちしております。

南条製作所の経理事務の採用案内はこちら

【関連】亀山工場について詳しく見てみる

【関連】本社工場について詳しく見てみる

 

▼弊社の資料はコチラからご覧いただけます。