複雑な加工でも手作業なしで進められるマシニングセンタを活用すると、コストを抑えつつ短時間で加工を進められます。
ただ、マシニングセンタにもさまざまな種類があるため、材料や加工に合わせて的確に使い分けることが重要です。
この記事では
を中心に解説します。
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マシニングセンタとは、工具を自動で切り替えて加工をする機械です。
一般社団法人日本工作機械工業会の定義は以下のとおりです。
「中ぐり、フライス削り、穴あけ、ねじ立て、リーマ仕上げなど多種類の加工を連続で行えるNC工作機械」
つまり、NC工作装置という自動で機械の動きを制御する装置を搭載した機械のなかで、多種多様な加工を手作業なしで進められる機械をマシニングセンタと呼びます。
マシニングセンタにはいくつかの種類がありますが、特に加工技術に優れている「5軸制御マシニングセンタ」が広く活用されるようになってきています。
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マシニングセンタの主要なメリットとして下記の3点を解説します。
マシニングセンタのメリット1つ目は、加工の精度を高められることです。
マシニングセンタは機械が自動で工具を取り替えて加工を進めるため、手作業での工程を最小限に抑えられます。
そのため、人為的なミスや加工の誤差が発生せず、高い精度での加工が可能です。
マシニングセンタの特徴は誰が操作しても同じような加工品を生産できる点にあります。
マシニングセンタのメリット2つ目は、コストを抑えられることです。
機械が自動で工具を交換し、自由な角度から加工を行えるマシニングセンタではさまざまなコストを削減できます。
たとえば、手作業をほぼ必要としないため人件費のカットが可能です。
また、機械を起動すれば加工を進められるため、高い技術を持った作業員を必要としません。技術者を育成するためのコストも削減できます。
加えて、マシニングセンタは1台でさまざまな加工を行えるため、いろいろな機械や設備を導入する必要がありません。
マシニングセンタのメリット3つ目は、事故を抑止できることです。
製造業に事故は付き物ですが、マシニングセンタでは工具関係の事故を抑えられます。
というのも、マシニングセンタは工具を自動で機械が切り替えるため、わざわざ人が危険な道具を使わずにすむからです。
主要なマシニングセンタ4種類を下記のとおりご紹介します。
横型マシニングセンタとは、材料を水平に固定して加工する機械です。
横型マシニングセンタでは、3次元の加工が可能であり、高い加工精度が保たれます。
また、通常の3軸に加えて材料を乗せるテーブルを動かすB軸を搭載しているため、多面的な加工に適しています。
ただ、横方向の力で材料を支えているため、軽い材料以外の加工では十分な精度が発揮されません。
立型マシニングセンタとは、縦方向から材料を加工する機械です。
軸は3つしかなく複雑な加工はできませんが、1面あたりの加工には適しています。
また、上から加工のようすを確認しやすいため、状況を細かくチェックできます。
設備設置のために場所をとらず、重い材料の加工にも適しているため、多くの施設で導入されています。
門型マシニングセンタとは、文字通り主軸が漢字の門のように配置されたマシニングセンタです。
材料を奥方向や横方向に動かしながら加工を進められるため、大きい材料や重い材料の加工に適しています。
ただ軸は3つなので、複雑な加工には不向きです。
5軸制御マシニングセンタとは、5つの軸を駆使して自由な方向から加工を行える機械です。
材料を回転させたり傾けたりしながら工具を当てられるため、複雑な加工も可能です。
自由度の高い機械ですが、その分プログラミングも複雑なため、専門的な知識が要求されます。
5面加工機とは、材料が設置されている面以外の5面を加工できる機械を指します。
マシニングセンタのなかに、5面加工ができる機械もあります。
5軸加工機とは、5つの軸を駆使して複雑な加工を行える機械です。
5軸制御マシニングセンタが5軸加工機と同じ意味で使われる場合があります。
今回はマシニングセンタについて解説しました。マシニングセンタなら、コストを抑えつつ機械だけで加工を進められます。
マシニングセンタについてさらに詳しく知りたい、マシニングセンタに関してご相談したいという場合は、気軽に当社へお問い合わせください。
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