切断加工用機械の種類としてプラズマ切断機の名前を聞いたことはあるものの、具体的な特徴やメリットを知らない方は多いと思います。
プラズマ切断機は、電気が通る素材ならほとんど切断できます。
ただ、プラズマ切断機にもさまざまな種類があるため、状況に応じて上手に使い分けることが重要です。
この記事では
を解説します。
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プラズマ切断機とは、プラズマにより素材を焼き切って切断する機械です。
プラズマ切断機で切断できる素材は、電気が通るものに限られます。
ただ、電気が通る素材ならば、分厚い素材でも切断が可能です。
他の切断加工では難しいような素材でも、プラズマ切断機ならば加工できるケースがよくあります。
細かい加工の方法は、プラズマ切断機のなかでも種類によって異なるので、的確に切断機を選ぶことが重要です。
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プラズマ切断機の特徴は、電気を通す素材ならほとんど加工できることです。
ただ、素材を溶かして吹き飛ばす方式のため、素材の裏面にノロが付着してしまいます。
他の切断加工でもノロが付着することはありますが、ガス溶断よりかは切断面が汚れやすいイメージです。
プラズマ切断とガス切断の違いは、切断の方法です。
プラズマ切断は文字通りプラズマにより切断するのに対して、ガス溶断は火にガスを噴射して炎で素材を溶かしきります。
また、それぞれで適した対象の素材が異なります。
プラズマ切断に適した素材は電気を通すものに限られるのに対して、ガス切断は電気に関係なく切断可能です。
ただ、ガス切断の方が切断するエネルギーは小さいため、分厚い素材の切断には適していません。
代表的なプラズマ切断機4種類をご紹介します。
エアプラズマ切断機とは、プラズマで素材を溶かしつつエアーの勢いで切断する機械です。
プラズマ切断機のなかでは比較的新しい種類ではあるものの、高い利便性のため広く用いられています。
もちろん電気を通す素材であれば切断可能で、滑らかな曲線の切断に適していることも特徴です。
酸素プラズマ切断機は、酸素ガスをプラズマガスとして活用し素材を切断する機械です。
酸化する素材に用いればエネルギーが増えるため、よりスムーズに切断できます。
一方で、酸化しない素材に酸素プラズマ切断機を用いても切断のスピードは早まりません。
アルゴン・水素プラズマ切断機とは、アルゴンガスや水素ガスをプラズマガスとして用いる切断機です。
非鉄金属の加工に適した切断機であり、ステンレスなどの材質の切断に重宝されています。
水素ガスをプラズマガスとして使用すると還元効果により材質の酸化を抑え、質を落とさずに加工を行えます。
また、アルゴンガスや水素ガスに加えて窒素ガスを一緒に用いる場合があります。
窒素プラズマ切断機とは、プラズマガスに窒素ガスを使用する切断機です。
古くから用いられているプラズマ切断機であり、材質の性質に関係なく加工できることが強みです。
しかし、切断面が乱れやすかったり、環境に悪影響と考えられたりしているため、昨今では使用されなくなってきています。
プラズマ切断機の使用に特別な資格は必要ありません。
ただ、アーク溶接機による切断業務であるため、労働安全衛生規則第36条第3号に掲げられる特別教育の講習を受ける必要があります。
正しい知識を持ってプラズマ切断機を使用しなければ、アクシデントや怪我につながりかねないので、講習を受けて切断機に関する知識を身に付けましょう。
また、他のメジャーな切断機械であるガス切断機の使用には資格が必要です。
プラズマ切断機には危険がないわけではありませんが、資格不要なため手軽にはじめられることはメリットでしょう。
プラズマ切断機の注意点は、電気供給が安定している環境でしか使えないことです。
そのため、屋外や電源がない屋内などでは使用できません。
今回はプラズマ切断機について、特徴や種類などを中心に解説しました。
プラズマ切断機は電気を通す素材ならばほとんど加工できる便利な機械です。
ただ、プラズマ切断機にはさまざまな種類があるので、適材適所で使用する必要があります。
プラズマ切断機についてさらに詳しく知りたい、プラズマ切断機に関してご相談したいという場合は、気軽に当社へお問い合わせください。
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