HOMEPick Up丸パイプの曲げ加工を依頼したい!丸パイプの曲げ加工の4つの注意点と、曲げ加工メーカー選びの2つのポイントを紹介

丸パイプの曲げ加工を依頼したい!丸パイプの曲げ加工の4つの注意点と、曲げ加工メーカー選びの2つのポイントを紹介

丸パイプを曲げ加工したい場合、パイプ加工機などの専用の機械で作業を行います。

しかし、丸パイプの曲げ加工を行う場合には、注意しなければいけない点がいくつかあります。

では、どのような方法で曲げ加工を行っているのか、その際にどういった点に注意しなければいけないのかを紹介していきます。

 

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丸パイプの曲げ加工の方法

丸パイプ 加工

丸パイプの曲げ加工を行う場合には、パイプ加工機やパイプベンダーと呼ばれている機械を使用します。

パイプの肉厚や径によって、使用するパイプ加工機の種類は異なります。

薄くて小さい形状のパイプであれば、ホームセンターなどで販売しているチューブベンダーという手動の工具でも加工が可能です。

しかし、ある程度大きな径のパイプや、厚みのあるパイプを加工する場合には、業務用のパイプ加工機が必要になります。

パイプ加工機を使って曲げる場合には、「冷間曲げ」と呼ばれている方法と、「熱間曲げ」と呼ばれている方法で行います。

冷間曲げは一般的な曲げ方であり、ベンダー曲げとも言います。

720℃以下の温度で曲げる方法で、大半のものはこの冷間曲げによって加工されることが多いです。

熱間曲げは高周波曲げとも呼ばれていて、高温で曲げる方法です。

熱を加えるのため加工しやすくなり、加工後の硬化を防ぐ効果もあります。

 

丸パイプの曲げ加工における4つの注意点

丸パイプの加工には、注意しなければいけない点がいくつかあります。

中でも特に気を付けなければいけない点は4つですので、それらを確認してみましょう。

 

注意点①:材質

丸パイプにはいろいろな材質が使用されています。

鉄やステンレス、銅やアルミニウムなどがよく使われている素材です。

材質によって曲げやすさが異なっていますが、基本的には軟らかい素材のほうが曲げやすいと言えるでしょう。

銅やアルミニウムは軟らかいので、比較的加工しやすい素材だと言えます。

逆に鉄やステンレスは硬い素材なので、それだけ曲げるときには力が必要になります。

もちろん丸パイプにはほかにもいろいろな素材が使われているので、素材の特徴を知ることが重要になります。

 

注意点②:寸法

同じ材質のパイプであっても、その厚みや径、長さなどが異なれば、曲げやすさが変わってきます。

薄いほうが軟らかいので、その分曲げやすいと言えるでしょう。

径が短くて細いパイプのほうが加工しやすいですが、寸法は長すぎても短すぎても加工しにくくなります。

特にパイプの厚みや径には注意が必要で、厚みがあって径が大きいものは、指定の角度に曲げることが難しいです。

 

注意点③:曲げ最小R

パイプを曲げた内側の部分を曲げ半径や曲げRと呼びますが、この曲げRの指定が小さければ小さいほど、加工が難しくなります。

あまり曲げすぎてしまうと、素材が曲げたときの負担に耐えられず、パイプに亀裂が入ったり潰れたりしてしまう原因になります。曲げがぎりぎり可能な範囲を、曲げ最小Rと言います。

曲げ最小Rが小さい場合には、少しでも曲げすぎてしまうと不良品になるため、注意しながら加工しなければいけません。

 

注意点④:曲げ角度

曲げRが小さくなるほど曲げ角度も急になり、曲げRが小さくなれば加工が難しくなるのと同様に、曲げ角度も急になればなるほど加工が難しくなります。

一気に曲げると曲げすぎてしまう危険性があるので、ある程度まで曲げたら慎重に作業を行います。

また、硬い素材は軟らかい素材以上に角度が急になると加工が難しくなるため、その加工には高い技術と経験が必要になります。

 

丸パイプの曲げ加工をメーカーに依頼する際の2つのポイント

自社では丸パイプの曲げ加工が難しい、ほかの仕事が忙しくて対応できないなどの理由で、ほかのメーカーに加工を依頼することがあるでしょう。

もし、ほかのメーカーに加工を依頼する場合には、事前にそのメーカーに確認しておくべきポイントがあります。

どのような点に注意すべきなのかを見ていきます。

 

ポイント①:対応可能な材質・寸法を確認する

丸パイプはいろいろな材質で作られているので、メーカーによっては加工が可能な材質と不可能な材質があります。

よく使用されている鉄やステンレス、アルミニウムや銅などは対応可能であっても、ほかの材質は不可能という場合が考えられます。

また、曲げ角度や曲げ最小Rの指定によっては、加工が難しくて対応してもらえないということもあるのです。

メーカーに依頼する前に、対応可能な角度や寸法、材質などを必ず確認しましょう。

 

ポイント②:二次加工が可能かどうかを確認する

曲げ加工だけを依頼するのではなく、ほかにも溶接や切断など、さまざまな作業を併せて依頼する場合があるでしょう。

しかし、溶接には対応していないというメーカーもあります。

依頼する作業内容が対応可能であるかどうかを、必ず確認してから依頼しないといけません。

 

まとめ

丸パイプの曲げ加工は、素材や、指定する角度などによって難易度が変わります。

そのため、ほかのメーカーに加工を依頼する場合には、加工してほしい素材や角度などに対応しているかどうかの確認が必要です。

珍しい素材のパイプなので、ほかのメーカーに曲げ加工を依頼することが難しいと思われる、曲げ加工以外にも難しい作業を併せて依頼したいなどという場合には、当社へ気軽にお問い合わせください。

 

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