建機は街中の至るところにあり、外出すれば1日に1回は必ず見ているといって良いほど身近にあるものです。
しかし、その種類や製造工程についてはあまり知られていません。そこで、本記事では建機の概要や製造工程などを解説します。
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建機とは建築機械の略称で、土木や建築の工事などで使用される作業機械全般を意味します。
その大きさや種類はさまざまで、自走車両や手持ちの小型機械、固定式機械など幅広く存在します。
建機に分類される例は、次のとおりです。
工事現場や港湾、災害対応など、建機は用途や役割によって使い分けられます。
また、建機に似た言葉に重機があります。
重機は土木や建設工事などに使用される動力機械を意味してます。
ただし、実際には区別せずに使われるケースが一般的といえます。
各建機についてもう少し詳しく見ていきましょう。
油圧ショベルとは、人の腕を関節のように伸縮させながら、先端のバケットを使用して土砂の積み込みや掘削を行う建機です。
ユンボやパワーショベル、バックホーなどと呼ばれます。
また、ダンプトラックはダンプとも呼ばれ、土砂を運ぶために使用されるトラックです。
対象の土砂を運べる大型のものから小回りの利く小型ものまでさまざまなサイズが存在します。
いずれも大型のものが多く、さらには使用する国やお客様の要望によって仕様が異なります。
建機の製造工程は、主に次の5ステップで進められます。
いずれの工程も建機に関する「品質」に直結する重要な内容ばかりです。それぞれの製造工程を詳しく見ていきましょう。
設計工程では、依頼先から受け取った図面をもとに「3D-CAD」や「2D-CADシステム」といったシステムを駆使し、データを共有・共用しながら部品の展開や設計を行います。
場合によっては、図面の作成段階から参画するケースも少なくありません。
また、設計と並行してアームなどの力学計算や駆動機構のシミュレーションなども行います。
品質の安定化や生産性の向上の観点からも、設計は重要度の高い工程です。
設計した図面に基づき、機械部品を加工します。
近年は無人加工を行えるFMSラインや無人搬入や在庫管理、材料出しから加工完成までをコンピュータと連動させて管理・運営する工場も増えています。
これらのシステムを活用することで、機械加工に関する省人化と作業の効率化が進められています。
すべての機械加工が完了した後は、建機の組み立て工程に進みます。
あらかじめ用意された組み立てのパターンに沿って、一つひとつの部品を組み上げていくのです。
工場によっては「10~40トンクラス」の建機を同一ラインで組み立てる工場もあります。
組立が終われば、次は検査の工程です。
超音波自動検査装置などを使って溶接部分を検査したり、ボルトの締まり具合を確認したりなど各工程における品質を確認します。
そして、最終検査では1台ごと試験運転を行い、出荷前の完成品が図面や指示どおりできているかも専門の検査員によってチェックします。
出荷前の検査が終わった後は、仕上げ塗装を行います。
下塗りから仕上げの塗装までをライン化ならびにロボットによる自動化を図る工場も多いです。
仕上げ工程で塗装を施すことで見た目はもちろんのこと、防錆効果や耐久力も高めます。
油圧ショベルやクレーンといった建機はさまざな部品が使われており、いずれも大型です。
事実、クレーンのコアパーツや車軸をつなぎあわせる部品などは、1個あたりの重量が100kg以上となるケースも少なくありません。
そのため、建機の製造には大型の設備を要します。
また、高い安全性が求められる建機において、品質を担保するための高い技術が欠かせません。
当社、南条製作所では建機に関するさまざま要望にも対応できる独自のノウハウと技術力を擁しており、高品質な部品製造にも迅速に対応できます。
加工技術に関して詳しく知りたい、加工を依頼したいという場合には、大型製品の製作において全国有数の実績を有する当社へ気軽にお問い合わせください。
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建機は使い方次第でさまざまな場面で活躍します。
また、同じ種類の建機であっても、サイズによっては使い方が大きく異なるものです。
そんな多様な使い方ができる建機の製造には複数の工程があり、すべての工程において高い品質が求められます。
それを実現するには最新鋭の設備、高い技術、豊富な実績が欠かせません。
世界でも高い評価を得る日本の建機は、各社のさまざまなこだわりの積み上げによって製造されているのです。
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